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ストレスから身を守りましょう

 

ストレスと性格とアルツハイマー病

アルツハイマー病の発症とストレスの関係を調査したところ、55例中36例(65.5%)で人間関係のトラブルなど精神的疲労を訴えていたという報告があります。配偶者や家族との死別(36.4%)、介護疲れ(34.5%)なども多く、また複数のストレスを抱えている例もあった。性格特性に注目すると、女性アルツハイマー病患者ではこれらのストレスの影響を強く受けやすいC型17)が健常対照者に比較して有意に多かったのです(p=0.001)。一方、男性では有意な特徴はありませんでした。強いストレスによりコルチゾールが増加し認知機能が障害されやすくなりますが、これはコルチゾール高値と海馬の萎縮に関連があることをしめしています。したがって、AD発症予防にはストレスを和らげるような対処行動を身につけることも必要です。(記 植木 彰)